小学生のピアノ練習

私は現在、春まで演奏予定もなく

確定申告や発表会準備、新年度に向けて規約を変えたりなど、

パソコン作業をしてばかりいます。


お渡しする書類が多くなってしまい、申し訳ありません…

私も、パソコンをバシバシ打ってないで

ひたすらピアノを弾きたいです。。。



以下、超絶長い投稿になります!

小学生、ある程度高学年向けの話になります!

数年ほど前から、四年生ぐらいになった生徒の保護者と、いろんなトラブルが起きがちで💦

中学生以上はまた違いますm(__)m




発表会練習が始まりました


自分にとっては、例年通りのことではありますが

・練習がうまく進まない

・練習が苦しい

・退会を考えている

というご相談を受ける機会が増えてきました。


悩まれ、ご相談いただいたこと、ありがとうございます!


子どもに頑張ってほしい、

でも苦しんでいる子どもに楽になってほしい、

そんな親心は、私もひとりの親として、共感します。


その中で

「練習が苦しそうなので辞めさせたい」

「全然練習しないので辞めます」

「練習しないのは、先生に失礼ですよね」

という言葉をいただくことが多いです。


正直なところ。

全く練習してこなくても、私は何も思わないです。

まあ、あまりに続くと、激怒することもあります。


レッスンでしっかり弾いていけばいいんだよ。レッスンでやったことは、絶対に練習してきてね。

ということを、その都度、伝えています。


自分自身、中学生になってからの方が練習していたと思います。

特に音楽系に進むつもりもない頃です。


小学生の頃は…

帰宅した親の車の音が聞こえた瞬間に、ピアノへダッシュ。

まるで30分くらい練習したかのような顔をして

「おっ、頑張ってるな!」

と言われていたものです。

そして10分くらいで練習終了。

今思い返すと、かなり小狡いことをしていたと思います(^◇^;)



以前、一斉LINEで

「全く練習をせず、著しく意欲のない方は、退会をお願いすることがあります」

とお伝えしたことがあります。

その時期は、複数の生徒保護者とトラブルが続いている時期でした。

特殊なトラブルで、一気にまとめてトラブルを終わらせるために、全体連絡をしてしまいました。

その後、関係のない方に誤解を与える結果になってしまい、今でも反省しています。




レッスンで先生が困ること


練習は上達に不可欠ではありますが

練習>レッスン

という状況が、いちばん困ります。


練習してきたことに、花丸をつけてもらう!

今日は先生に見せれるものがないから、レッスンに行きたくない!

など、割と頻繁に、子どもたちの口から出てきます。


練習したからと言って、レッスンで私の話を聞かずに

「親がこうしろって言った!」

「家で練習してくる」

「ここは、家で練習してないところだから、弾けないし、弾かない」

ということを言ってくる生徒の方が、困りものだったりします。


特に初級テキストのうちは、まだまだ先は長いのだから、

次の曲の予習

に時間を使いたいところです。


しかし、予習の時間を拒む子には、私の音を聴かせる機会が、なかなかありません。


レッスン内で必死に弾いて、レッスンでやったことだけ練習してくる…

というやり方だと、レッスンも長続きするし、修正の必要もないので結果的に曲の完成度が上がるし、案外、近道だったりもします。

習字でいえば、お手本を見ながら練習する場が、レッスンです。



先生はまるつけ係じゃないんです!


レッスンを熱心に聴いてくれないことで、生徒本人に

「私は今、あなたに、この教室の、このグランドピアノで弾かないと、意味がないことを教えています。私は花丸をつけるのが仕事じゃない。ピアノを弾けるようにするのが、先生の仕事です。私を、赤ペン先生扱いをしないで下さい」

と言うこともあるんですが。


結果、保護者とトラブルになったこともあります…。(トラブル多い)


でも、練習することで疲弊しきっている生徒には、言えないことの方がほとんどです。

「練習でママにボロクソに怒られまくったけど、めちゃくちゃ頑張ってきたよ!」

なんて言われると、私の話を聞こうともしなくても、なかなか、怒れないです。


補足。

練習も、レッスンも熱心に頑張って聞いてくれる子の方が、多いです。



厳しい存在


体育教員だった義母が

「ひとりの人間にとって、厳しい存在は、ひとりいればいい」

ということを言っていたことがありました。


その通りだと思いました。


既に怒られまくっている子どもに追い討ちをかけることは、私には無理です。

精神的にアンバランスだと思います。


『親の仕事は、子どもを心配することではなく、安心させてあげること』


というのを心理学だか精神科だかのYouTubeで見た気がします。どこだったか忘れましたが。。。


ピアノレッスンというのは、知識を埋め込むだけのものでなく

先生が持っている技術を伝えていくものです。

先生との時間を、その場でしかできない経験を、もっと大切にしてくれるといいなあと思います。



親として


私が息子との練習で徹底していることは

「ミスすること自体は怒らない」

「何も考えずに弾いている場合には、厳しく叱る」

です。


息子は他の楽器もやっておりますが、その際には

「先生に教えてもらったことを無視するような練習をしていたら、厳しく注意する」

ことにしています。


先生に教えてもらったことは、宝物です。

それを大切にしないようであれば、烈火のごとく怒ります。


メモしてないから忘れた!といえば

「大事なことは忘れません。忘れるのは、君がその情報を大事だと思ってないからです」

と、延々と説教します。(↑こんな穏やかには言ってない)


私もいろんなことを3秒で忘れちゃいます。

老化も確実に大きな要因だと思いますが(^^;

でも、忘れちゃいけないことは、忘れないので。

忘れることには、自分の中に、どこか甘えがあるのだろうと思ってます。




過去に教えていた生徒の話


音楽教室で教えてた頃の生徒(もう成人してる)の保護者に会ったりすると


「先生、うちの子、なんっっっっにも練習せんかったけど。教室を辞めて、中学生になってから、急にピアノを弾くようになって。『小学生のうちに、もっと練習しておけばよかった』とか言ってて。信じられないですよね(笑)ピアノを弾いてるんですよー(笑)」


「先生、うちの子、小学生の頃は全く練習せんし。親として、すごくモヤモヤしてたんですけど。今になって思うと、練習しろって、強く言わなくてよかったです。厳しく言わなかったから、ピアノを嫌いになることがなかったんです。大学生になった今でも、発表会で弾いた曲なんかは、今でも楽しそうに弾いてます」


という話をされる機会が、1年に一回くらいあります。

えー!あの子が!

「自分は、この先の人生で、ピアノを弾くことはない!」
なんて、あんなことを言ってたあの子が!

しかも、大きくなった、その子が恥ずかしそうに謝ってきたりすることもあったり。

何であれ、ピアノを好きでいてくれることが、一つの居場所になっていることがうれしいよ〜✨
と、思ってます。




保護者の皆様へのお願い


練習することに対して、力を抜いてほしいなあと思います。


すでに習慣になっているお子様には、

習慣が続いていることを褒めてあげて下さい。


習慣がない子には、レッスンを続けていることを褒めてあげて下さい。


継続こそ力なり、です。


日々のご理解・ご協力に感謝しています。


いろんな習い事をしていれば、出来ない日があって当然です。


高学年になれば、勉強でも何でも、すべてのことで要求されるレベルは上がりますし。


無理のない範囲で、続けてほしいなと思います。


また、もしお子様が高学年になりましたら、練習しないことをあまり責めないで下さい。


いい意味で、ほっといてあげて下さい。


壁にぶつかる時期、停滞期は誰にでもあります。

それはとても苦しいものです。


でも、いつか、壁を自分で破る日が、必ず来ます。
それが成長です。


個人差は大きいものではありますが、びっくりするくらい、急に弾けるようになります。


悩んで、何度もやり直しているうちに、いつの間に出来るようになっています。


語学なんかも、急に理解できるようになる瞬間がありますが、ピアノはそれに近いです。


そのときに必要なのは親の力ではないです。


乗り越えようとする本人の心の強さです。


目標を作るのでもいいです。


私としては、時間がかかっても、生徒全員がソナチネ(中級)レベルまで行ってほしいと思っているし、そのためにレッスンを考えて教本を選んだりしています。


すでに中級レベルに達している方には、いろんな作曲家の、いろんな作品に出会ってほしいです。



ピアノが生涯の趣味になってほしい


民族音楽の番組を見ていたら

「音楽には、魂を再生する力がある」

といった言葉がありました。


癒し、って、魂の再生だったのかー。と、気付いた瞬間でした。


中学生以降、いろんなことに悩むことが増えていくと思います。

そうなったときに、ピアノが子どもたちの居場所になっているように、

趣味になっていてほしいなあ、と思っています。


どこかで書いたものと重複したこともあるかもしれません。

長すぎて、誰もこんなところまで読んでないかもしれませんが😓


どこかで言葉にしておきたいことだったので、ここに書いておきます。


0コメント

  • 1000 / 1000

とぴあの